【報告】サイト立ち上げました

2018年7月14日、私はある仕事の関係で、解体の進む「やまゆり園」の前に立っていました。そこで感じたのは猛烈な悲しみでした。2年前、この地では19人が殺されましたが、まるで何もなかったかのように世に中は回っていき、19人が数時間で殺害されたという大事件が急速に消えていく、そういう「19人の命」の軽さというか見えなさに対する悲しみでした。

この「軽さ」というのは一体何なのだろう、とは事件直後から考えていたことなのですが、やまゆり園を訪れて感じたのは「ここに住んでいる人」が一体どういう人でどのようなことで悲しんだり喜んだりしたのだろう、という「当たり前のこと」が見えないことでした。

私たち「障害者」は「障害者」という括りで生きているように思われます。しかし、一人ひとり全く別々な人間で、同じ人は誰ひとりとしていいません。そういう「当たり前」がなかなか認識されず、まるでモノのように「なくなればいい」と言われることも無数にあります。

それにあがなうために、私は「障害者」は人間だ、ということを訴えたい。もし、「障害者は死ぬべきだ」というのなら「死んで欲しい相手の顔をよく見てみろ」と言いたい。私達は人間だ。それを宣言するために2018年7月26日、あの事件から2年を迎えたこの日、このサイトを立ち上げました。

内容はこれから拡充させていきますが、ご支援いただければさいわいです。よろしくお願いいたします。

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